認知症疾患医療センター – あべクリニック
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研修会

荒川区南千住西部生活支援検討会 事例から学ぶ認知症・精神症状への対応

2022年11月17日

開催日時:令和4年11月8日 14時~15時半
場所:南千住駅前ふれあい館
主催:南千住西部地域包括支援センター
受講者:警察官、郵便局、社会福祉協議会、高齢者福祉課、地域包括支援センター職員、ケアマネージャー、民生委員、住民代表など

登壇者:講師 あべクリニック東京都認知症疾患医療センター
副センター長 精神保健福祉士/公認心理師/社会福祉士 近藤 康寛 氏

研修テーマ:「事例から学ぶ認知症・精神症状への対応」〜高齢者の困りごとから適切な支援につなげる〜

講義内容:
・金融機関の困りごとを知る
・ケース1 意思疎通困難・長時間居座りへの対応
・ケース2 意思疎通困難・長時間居座りへの対応
・ケース3 被害妄想・暴言と暴力への対応
・ケース4 被害妄想・暴言と暴力への対応
・本講義のまとめ

〈講師のコメント〉
生活支援検討会とは、誰でも安心して地域で過ごせるために、日頃から高齢者に関わる、警察官、郵便局長、銀行所長、民生委員、住民代表、ケアマネジャー、行政職員などが学び合ったり、意見交換、交流を深めることを目的とした地域包括支援センターが主催する定例会です。
今回は認知症当事者の心理や具体的な地域連携の事例を中心に解説させていただきました。本研修会で得た知識、情報を受講者それぞれの持ち場で反映していただき「高齢者の誰もが安心して暮らせる地域」となるよう、ご尽力いただけると信じております。認知症疾患医療センターとしても受講者の活動をフォローしてまいります。

<当日の受講者アンケート結果(加筆・修正なし)>
・金融機関の困りごとを解説いただいた事は、参加者それぞれの業務や日常生活に役立つ内容であり、非常に勉強になった。自己有利の法則などを知っているだけで落ち着いた対応が出来そうです。当事者の方の気持ちを体感するワークも自分事として捉える事が出来て面白かったです。
・講義を聞いていると、思い当たる点がいくつもあり、頷きながら聞き入りました。
非常に分かりやすく、良かったです。
・認知症について理解出来ました。今後の執務の参考にさせていただきます。
・素晴らしい講義をありがとうございました。大変勉強になり、会社でも社員に受けてもらいたいと思いました。次回も参加したいです。
・認知症サポーター養成講座のショート版として、ご参考にさせていただきたい内容でした。
・リファー、大変勉強になりました。今後も地域の方々と協力関係を築いていきたいと思いました。
・お話頂いた内容はとても身近な事がたくさんあり、勉強になりました。
ケアマネとしてどのような行動をすれば良いのか、再確認させて頂きました。
本日はありがとうございました。
・近藤先生の講義は、何を聞いても参考になることや得ることが非常に多いです。
・大変勉強になりました。具体的な内容で、分かりやすかったと思います。
本日学んだ事を生かして、対応していきたいと思います。
・近藤先生の講義が、次の事例検討に対する解説になっており、参加者の皆様が理解しやすい流れを自然に作っていただき、本当にありがとうございました。
また講義内で認知症当事者の気持ちを体感する問いかけ等、とても参考になりました。
・自己の有利性やリファー等は、常に念頭に置いておかなければならないと痛感いたしました。講義はとても分かりやすい内容で、聞きやすかったです。

令和3年度 認知症介護教室 「認知症について正しい知識を持ち、 行動・心理症状の対応方法について学ぶ」 本人も家族も、笑顔で幸せに過ごすために~ 認知症介護教室 「認知症について正しい知識を持ち、 行動・心理症状の対応方法について学ぶ」

2022年3月19日

令和3年度 認知症介護教室
「認知症について正しい知識を持ち、 行動・心理症状の対応方法について学ぶ」
〜 本人も家族も、笑顔で幸せに過ごすために~

開催日時:令和3年12月16日 13時~15時
場所:夕やけこやけふれあい館
主催:日暮里地区 東・西日暮里地域包括支援センター
登壇者:講師 あべクリニック東京都認知症疾患医療センター
副センター長 精神保健福祉士/公認心理師/社会福祉士 近藤 康寛 氏

荒川区の認知症介護教室に参加された、一般区民、専門職の方にむけて「認知症のBPSD(行動・心理症状)」をテーマに講義をさせていただきました。今回は、荒川区に2名しかいない東京都認知症介護指導者の両氏と登壇させていただきました。私からは精神科医療機関の視点で認知症の基礎知識を解説しました。さらに精神科クリニックの職員がどのように認知症のBPSD(行動・心理症状)を捉えて対応しているのか、具体的な対応方法など紹介させていただきました。

講義終了後の質疑応答の時間では、参加者から「同居家族がやりっぱなしにしてしまう。家族としてどこまでフォローすればいいのか?」との質問をいただきました。アドバイスとして、出来ること、できないことを把握して、できることに対する感謝の視点を取り入れることをお伝えいたしました。

<参加者アンケート結果 自由記入(一部抜粋)>
・認知症の正しい知識から実践的なお話まで、わかりやすく、かつ認知症の方の介護について一石を投じる素晴らしい内容・構成でした。当事者の声に耳を傾ける・視点を変えて考える介護に正解はないけれど、考え続ける・beingのお話等…。講師の皆さんの力強い言葉や熱量に、何度もハッとさせられました。
・今日参加して良かったです。認知症が身近になり、自分にもありえる事だなと思いました。
・BPSDを知って良かったです。
・出来る事に着目して、本人の言葉をきいて、一緒に暮らしていこうと思います。
・独特の症状が出るのは3つの各要因×認知機能障害であるから、個人差があって、正解は多様であるとわかった。
・認知症の基礎知識、対応方法が実感しやすく紹介されていて大変貴重なお話をいただき、ありがとうございました。
・認知症の基本を聞くことができ参考になりました。
・何度も勉強してきましたが、また改めて確認や、思い出したことなどあり、大変良かった。

みんなで学ぶ「相談のコツ」開催報告 みんなで学ぶ「相談のコツ」

2021年11月2日

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オレンジカフェにっぽりんぐでは、しばらく研修形式の勉強会を開催していませんでした。今回、緊急事態宣言が解除されたため、ソーシャルディスタンスに万全を期して、久しぶりにカフェの仲間同士で「相談のコツ」を学び合いました。

今回のプログラムは、「参加者の困りごと」を当事者間で対話することで、当事者の心・存在の回復感を得ることができるのだろうか?そんな視点で研修を企画しました。

前半の講義では、認知症疾患医療センターの相談員が相談業務をする際に大切にしているポイントを中心に解説しました。

受講されたメンバーは、仲間意識、安心感、不思議と元気が出るなど「相談の力」を体験として感じた方が多かったように感じます。

楽しくつながって生きる!みんなで学ぶ「相談のコツ」
開催日時:令和3年10月9日(土)13時半〜15時半
オレンジカフェにっぽりんぐのプラグラムとして開催
場所:studio753
講師:精神保健福祉士 近藤康寛

当日の進行:
13:30スタート
<前半>
13:40〜14:00 講義
14:00~14:05 技法体験
14:10〜14:20 カフェタイム
<後半>
14:20〜グループワーク
アイスブレイク
グループ相談会
15時半 解散

参加者の感想:
・いつもスタッフが話す時間が長い時があったが、こういった参加者同士がディスカッションできるプログラムがもっとあれば嬉しい。
・グループの皆さんと近づけたなと感じました。
・自分が思っていなかった意見が聞けたので、なんか参考になりました。
・今日は初めての経験でした。こういうワークもあるんだなと勉強になりました。
・楽しかったです。
・自分のことは棚に上げて、相手のことはズケズケ言ってしまいました。ごめんなさい(笑)
・最初の頃はとても緊張してしまったけれど、最後の方は楽しくできたなと思えて良かったです。
・若い方が多いグループだったので、いつもとは違うタイプの話ができて良かったです。
・問題解決から離れたら楽しかったです。
・色々な人の話が聞けて楽しかったです。
・自分の新たな課題の発見ができたのが楽しかったです。

荒川区医療・介護関係者向けセミナー

2021年11月2日

荒川区医療・介護関係者向けセミナー開催の報告

認知症疾患医療センターの地域における人材育成を目的とした研修会をオンライン形式で開催いたしました。

講師として、東京足立病院院長・日本大学医学部精神医学系客員教授 内山真先生 にご登壇いただき、「高齢者の睡眠の問題」についてご講義していただきました。

<研修の概要>
会の名称 :荒川区医療・介護関係者向けWEBセミナー
開催日時 : 2021年10月14日(木)19:00~20:15
登壇者:講師 東京足立病院 院長
日本大学医学部 精神医学系 客員教授
内山 真 先生
座長 あべクリニック東京都認知症疾患医療センター
センター長 阿部 哲夫 先生
司会 あべクリニック東京都認知症疾患医療センター
副センター長 近藤 康寛 先生
対象者:荒川区及び周辺地域の医療・介護従事者
開催形態 : Zoom生配信
受講者数:事前申し込み: 83名  当日受講者:76名
主催者  : あべクリニック、エーザイ株式会社
後援:荒川区医師会

受講者アンケート集計結果:
受講者性別:女性57名(75%)、男性19名(25%)計76名
受講者職種:保健師・看護師24%、ソーシャルワーカー23%、ケアマネ17%、薬剤師14%、医師10%、管理者4%、介護士4%、心理師3%

受講者感想:
・睡眠「障害」に関するパラダイムシフトでした。

・とても参考になりました。睡眠の改善で、寝ることを中心ではなく夜を楽しむという考えに斬新な考えと感じました。内山真先生の書籍を読ませていただきたいと思います。本日は、貴重なご講演ありがとうございました。

・とても貴重なお話をいただきありがとうございます。慢性的に横になられてる利用者さんでも環境の工夫などで睡眠の質が改善できることを知れて良かったです。

・眠りについて、基本となる知識だけでなくさまざまな角度の知見をお話しいただき、大変勉強になりました。眠れないことにとらわれずに、という言葉がとても印象的です。患者さまの主訴に寄り添いながらも、生活の質に目を向けた支援ができたらと感じました。貴重なお話ありがとうございました。

・睡眠の話から、認知症やうつ病に至るお話が分かりやすく、ためになりました。ありがとうございました。

・分かりやすいご講演をありがとうございました。欲張りすぎないことを理解いただけるような話術を身につけてなければと痛感いたしました。

・今日はありがとうございました。睡眠薬や導入剤の依存、そこからの脱却についても聴きたかったと思いました。次回セミナーも楽しみにしています。

・本日はためになるお話をありがとうございました。睡眠にこだわらず、おとなしくなれればいい、寝ようと思わずに楽しむ事を一番に等、印象的でした。

・わかりやすく、具体的なお話しをありがとうございました。内服治療の前段階として、利用者さんにアドバイスすることができそうです。

・とてもわかりやすく貴重なお話でした。運動が脳を広くバランスよく脳を使うために休息の質があがり、認知機能にも良いというお話は合点がいきました。・本日の内容と、来年開設する東京足立病院精神科認知症治療病棟と介護医療院については、所内でも情報共有して、日々の業務に役立てていきたいと思います。ありがとうございました。

・睡眠に関する様々な問題に対して、対応策を含め分かりやすく解説していただき大変勉強になりました。運動が重要であること、睡眠薬の適切な服薬の効果、無理に眠るのではなく夜を楽しむことも大切など、学んだことを支援の現場で生かしていきたいと思います。

・やはり睡眠は大切なんですね。同時に先生方の「無理に眠らせようとせず、静かにしてくれているならそれで良い」というお話に深く納得しました。コロナ禍でも学ぶ機会を作っていただきありがとうございました。

・いつもお世話になりありがとうございます。本日、診察終了が遅くなり、途中から参加させていただきました。内山先生のお話は、目からうろこでした。眠れないことをくよくよせず、夜を楽しむということ、じっと暗い中で横になっているのは一番よくないということ。とても勉強になりました。ただ、そのことを患者様に納得していただけるだけの技量をこちらが持ち合わせているかどうかは難しいです。先生の著書を拝読して、さらに勉強したいと考えます。今回は貴重な講演会をありがとうございました。

・本日は、貴重なお話をありがとうございました。睡眠の大切さを改めて実感し、そのための日中の過ごし方について、アセスメントしていく事の大切さも、再確認致しました。不規則にならなければ、睡眠中心ではなく、楽しむことを中心にと云うお話に、睡眠と心の結びつきの大切さを学ぶことが出来ました。

・不眠のリスクや眠れない仕組み、日中の過ごし方、ケアのお話もありとても勉強になりました。『眠れないことが中心にならないように』という言葉が印象的で、今までとは視点を変えて観ていこうと思いました。

荒川区認知症ケア 医療・介護関係者向けセミナー

2019年12月18日

「荒川区認知症ケア 医療・介護関係者向けセミナー」

日時:令和元年10月24日(木)18時半〜19時45分
場所:ホテルラングウッド2階
参加者:荒川区医療・介護従事者など 計101名

<第1部>
総合司会:あべクリニック東京都認知症疾患医療センター センター長 阿部哲夫 先生
座長:車庫前こころのクリニック 院長 井上雄一 先生
講師:東京慈恵会医科大学 精神医学講座教授 布村明彦 先生
「認知症治療薬の使い分けとBPSD対応」

Q&A司会:あべクリニック東京都認知症疾患医療センター
副センター長 近藤康寛 先生

<第2部>
顔の見える地域連携を目的とした「情報交換会」を開催

<参加者アンケート結果>
アンケート回収枚数:69名(回収率71.1%)
受講者平均経験年数:14.2年(SD=7.9年)
受講者認知症ケア経験年数:11.1年(SD=7.9年)
受講者職種:
ケアマネ32%、看護職19%、社会福祉士13%、薬剤師12%、介護福祉士7%、その他7%、医師5%、精神保健福祉士3%、公認心理師2%

講義に対しての感想:
とてもよい56%、満足41%、どちらでもない3%

認知症介護教室:認知症の人とのコミュニケーション

2019年12月18日

荒川区認知症介護教室
「認知症になっても~自分らしく地域で楽しく過ごせるために~」
~認知症の人とのコミュニケーション~

開催日時:令和元年10月21日 14時〜16時
場所:花の木ハイム荒川
主催:荒川地区認知症キャラバン・メイトの会「あらにん会」
受講者:一般区民、地域包括支援センター職員など 約30名
講師:あべクリニック東京都認知症疾患医療センター 副センター長 近藤康寛

<参加者アンケート結果>
◇本日の講演会はいかがでしたか?
良い100%、ふつう0%、悪い0%、わからない0%
◇感想、ご意見
・普段の気の使いどころ良くわかりました
・とても楽しかったです。地域の関わりの大きさを改めて理解することができました。
・近藤さんのお話も分かり易く、心に響くものでした。
・近藤さんのお話はいつも感動します。本人の気持ちに寄り添いながら、心に響き、帰路は気持ちが良いです。
・最後のクイズが楽しくて分かり易かった。

荒川区認知症カフェ研修会「事例を通じて学ぶ認知症ケアと地域対応」 荒川区認知症カフェ研修会「事例を通じて学ぶ認知症ケアと地域対応」

2019年4月20日

荒川区認知症カフェ研修会「事例を通じて学ぶ認知症ケアと地域対応」

 
開催日時:平成31年3月23日 13時半~15時半
主催:あべクリニック東京都認知症疾患医療センター
場所:studio753
受講者:一般参加者(介護当事者含む)、地域包括支援センター職員、ケアマネージャー 約30名
講師:あべクリニック東京都認知症疾患医療センター
  センター長 阿部哲夫(医師)
  副センター長 近藤康寛(社会福祉士/精神保健福祉士)

<当日のプログラム>
13時半~13時50分
オレンジカフェにっぽりんぐ 活動紹介

13時50分~14時30分
近藤副センター長 講義内容
1.認知症の困難を体感
2.コミュニケーションのコツ
3.グループディスカッション「ケース検討」

14時30分~15時15分
阿部センター長 講義内容
1.荒川区認知症疾患医療センターについて
2.荒川区における認知症対策について
3.初期集中支援チームについて

15時15分~15時半
全体質疑応答

<講師コメント>
今回の研修会は、「ケース事例から学ぶ」をテーマに組み立てました。前半は、ケース事例を通じて、認知症当事者への実践的なかかわり方を参加者みんなでディスカッションしながら理解を深めました。後半は、阿部先生から荒川区の認知症に関する取り組みについて解説しました。受講者の感想は以下に記載します。

<受講者の感想>
・本日はありがとうございます。大変勉強になりました。
・図形の形を正確に伝えることを考えてコミュニケーションを取ることを忘れてしまったことに気づかされました。
・困難ケースでは、要因が複数あることや、ゴミ屋敷では薬では解決しないなど、勉強になりました。
・本人、ご家族、医師の説明が聞けて勉強になりました。
・今日の「事例を通じて学ぶ認知症ケア」等をまたお願いしたいと思います。
・知らない土地に1人で行き、言葉のわからない空港で・・・と当事者の気持ちを理解する内容の研修を経験したが、今回はペアワークといった体験を通じ初めての体験をすることができて、大変学びの多い研修だった。人に伝えたり、理解していただくためのまさに~今わたしのできること~自身の活動に影響させていただきます。
・これから益々にっぽりんぐのような場、こういった開かれた研修会が大切だと思います。
・近藤先生の事例の時間が短かったので、まとめが難しいところを感じました。
・個人的にはソーシャルインクルージョン、エクスクルージョン、ニューロダイバシティなどのかかわり方を体系的に学びたいので、
・カフェの展開にとても期待しています。
・とても勉強になりました。また参加したいと思います。お疲れ様でした。
・とっても良かったので、また参加したいです。ありがとうございました。
・家族への対応を思い返すと、NGワードだったことで苦笑しました。でも落ち込むのではなく、グループワークで気づいたので、笑いになりました。
・他の方と話す機会があるのはいいと思います。
・素の介護経験者として参加できて楽しかったです。
・わかりやすいので良かったです。
・「相手に何かを伝える事ってものすごく大変なんだな~」とびっくりしてしまいました。
・参加させて頂き、勉強になりました。
・参加してよかったです。ありがとうございました。

精神疾患のある方の地域生活を支えるかかわり

2018年8月4日

平成30年度 地域包括支援センター職員向け研修
「精神疾患のある方の地域生活を支えるかかわり」

日時:平成30年7月31日
午前9時半~午前11時半
主催:荒川区福祉部高齢者福祉課
場所:荒川区役所
受講者:荒川区福祉部高齢者福祉課職員、健康推進課保健センター職員、地域包括支援センター職員など約40名

講師:あべクリニック東京都認知症疾患医療センター副センター長 /社会福祉士/精神保健福祉士  近藤康寛

〈当日のプログラム〉
・精神保健の基礎
・統合失調症について
・ペアワーク
・グループワーク
・セルフアセスメント
・ケース検討ワーク

〈講師のコメント〉
荒川区における地域の最前線で、区民の生活と命を守る、地域包括支援担当職員への講義は、自然と熱が入りました。

支援者としての知識、感性が当事者やその家族の人生や生命に直接影響することを受け止めるところから、地域の対人支援者としてのあり方が見えてくるのではないでしょうか。

地域の現場には、支援の明確な正解はありません。もし、正解があるなら、テキストや学校などで学べば、地域から問題はなくなるはずです。私自身、支援方法が本当に適切だったのか、自分自身の行動の動機や感情に向き合い、ふりかえりを続けています。

支援の正解はなくてもヒントは当事者、家族、知識、経験、チーム、当たり前の日常などに隠れていると感じます。ヒントを見つける力を養い、当事者に寄り添いながら、当事者にとってベストな支援を提案し、当事者に選んで頂くことはできると考えます。

受講者アンケートを読ませて頂きました。受講者のご意見に耳を傾けて、よりよい研修プログラムにして行きます。引き続きよろしくお願いします。

 

〈受講者アンケート(一部抜粋)〉

1. 研修テーマや内容はいかがでしたか

· 日々の業務と密接に関わる内容で大変わかりやすく参考になった。仕事に活かしたい。(3名)

· 講義はとても説得力がありました。

· 精神疾患の方への関わりについて悩む事、不安に感じる事が多かったので大変勉強になった。参考になった。(4名)

· とても充実した内容で楽しく学べた。勉強になった。(2名)

· 自分を振り返り知ることができた。自分を知る事の大切さがよく理解できた。

· 日頃関心を持ち、又、問題となることの多いテーマでぜひ受講したい研修であった。

· 疾患のことだけでなく、直接業務に関わるような講義でブラッシュアップになりました。有難うございました。

· 利用者、その家族、精神疾患や症状を抱える方が増えているように感じる。先入観や固定観念で対応しがちで疾患を決めつけない、個性として対応していく等の気づきの時間になった。

· 年々、精神疾患の家族や本人との関わりが増えているので今後の参考にしたい。まず自分を知る事をしていきたい。

· 統合失調症についての知識、グループワークもあり、有意義な内容であった。

· 認知症地域支援推進員として大変興味深いテーマであった。学生時代の講義を思い出した。年齢を重ねても学ぶ事は重要。

· 講義内容が理解しやすく話しに引き込まれるような研修でした。自分を知る事でどんな風に関わっていけるか感じる事ができました。

· 自分の価値観で見てはいけないことを改めて感じた。

· 短い時間であったが大変学びになりよいテーマであった。

· 誰でもなるし、とても身近な病気なので興味深かった。自分の弱点がわかって良かった。できればそれを克服する方法も知りたかった。

· 大変良かった。特に具体的な関わりをワークするのが良かった。

· 日頃困っている事を整理する事ができた。日常業務で忘れがちであったことを改めて考える事ができ、実践に役立つ研修でした。

· 統合失調症という病気が理解しやすく学べた。又、支援者として心がけるポイントも学べた。

· 精神疾患のケースが多い中、今後の支援に繋がる内容で参考になった。距離感も意識しながら支援に繋げて行きたい。

· 実践かケース事例を用いながらの研修で楽しく学ぶ事ができた。精神疾患を理解する上で統合失調症の理解から知識を広めていきたいと思う。

· 具体的事例(講師の経験から)をもっと聞きたかった。

· 疾患の話しだけではなく、課題のとらえ方や自分自身のタイプを知ることが出来たことが良かった。

· 50年後、今の対策についてどう判断されるのか。それだけ最先端のスピードが早い。

· すごく楽しめた。

· アセスメント、介入方法など基本的だけど大切な対人援助技術を学んだ。

· 統合失調症は難しいので何度も学習したいテーマです。包括スタッフと同じ学習を受講できた事は大きな意味があると感じた。疾患の理解、記録の注意点など実践に繋がりしかも日々活用の多い受付票について聞けたことは良い内容であった。

· 包括支援センターが関わる上でどんな事に困っているのか知りたいと思い参加した。新しい事はなく自分の捉え方と気づかされた。改めて支援する上で注意したいと思います。包括から情報提供や支援を求められる時に応えていける保健所でいられるように努めたいと思います。

· 初心にかえって対人援助について考える良いきっかけとなりました。時間に限りはありますが本人への関わりや家族への関わりをもう少し具体的に身につけられる演習があれば尚良かったと思います。

 

2. その他、気づいたこと、ご質問、本日の講演で確認したいこと等があれば、ご自由にご記載下さい

· 適切な対応方法を学ぶことで、これまでの自分の対応はどうだったのかと振り返ることが出来ました。

· 初心に戻ってやっていきたいと思います。

· ひとりよがりの支援にならないよう気をつけていきたいと思う。

· 色々思い出させていただき、有難かった。

· 職員と一緒に仕事をするときに役立てたいと思った。

· 自分を理解する事で納得できる部分が多かった。楽しい研修でした。

· 最後のケースで、勝手に精神に問題があると判断していたことで自分の先入観で人を見ていたことに気づいた。

· 関わり方の気づき。多くの専門職の意見を聞きながら自身を持ってやることも大切だと思った。

· 「決めつけない」というのを最後に聞いて「あー・・・」と気付きました。つい色眼鏡で見てしまう事があるので気をつけて行きたいと思った。

· ケースを担当にした事はまだないが今後に活かせる内容であった。

· テンポが良い講演で頭にスーと入っていった。

· 「自分」と「相手」を知る事。今後の支援にすぐに生かしていけるか不安だが意識してやりたいと思った。

· 相談職としてチームワークの大切さを学ぶ事ができた。有難うございました。

· 内容が多く時間が足りなかった。又、ゆっくり学びたい。

· 精神疾患と決めつけず、しっかりアセスメントした上で関わる事の大切さに気付けました。

· 楽しい構成とメンバー、グループでした。有難うございました。

 

3. 来年度、医療分野の研修を実施するにあたり、学びたい内容はありますか

· 精神疾患をもった方で多くの人が関わっていいケース、そうでないケースについて学びたい

· 精神疾患をかかえる方の事例検討など

· 若年性認知症への対応、社会資源など(2名)

· 来年も近藤先生にお願いしたい。

· 精神疾患(統合失調症)深く学びたい。

· 最新の在宅での医療処置などに関する研修があれば良いと思った。精神科系の研修は定期的にあれば良いと思う。

· 今回の研修をベースにステップアップした内容で継続的に「精神疾患のある方の地域生活を支えるかかわり」を学んでいきたいと思います。

認知症カフェ研修会「認知症カフェ活用のアイデア」

2018年4月17日

医療機関連携型認知症カフェ研修会「認知症カフェ活用のアイデア」
~ Dカフェ竹内さんと語り合う、認知症カフェ継続・連携の秘訣と新たな可能性 ~

開催日時:平成30年 2月28日(水) 14:30~16:30
会 場:日暮里サニーホール コンサートサロン

<当日のプログラム>
1 オレンジカフェにっぽりんぐ活動報告「芸術療法をベースにしたプログラムの効果」
あべクリニック 看護師 宇田 真由美氏 (フラワーアレンジメント・プログラム報告)
あべクリニック 精神保健福祉士/美術博士 梅津 正史氏 (芸術療法プログラムの分析・評価)

2 基調講演「認知症カフェの継続的な運営と地域連携のアイデア」
講師 竹内 弘道氏 (NPO法人Dカフェnet代表理事)

3 パネルディスカッション
上記発表者に阿部 哲夫氏 (認知症疾患医療センターセンター長)を交えてパネルディスカッション
コーディネーター:あべクリニック 近藤 康寛氏 (認知症疾患医療センター副センター長)

<当日のレポート>
平成30年2月28日には医療機関連携型認知症カフェ研修会「認知症カフェ活用のアイデア」を日暮里サニーホールで開催し、認知症当事者、介護者家族、専門職など約50名が集いました。

あべクリニックは荒川区の認知症疾患医療センターとして2015年に東京都より指定を受けました。同年5月からは毎月第3土曜日に同クリニックが運営する就労支援B型事業所studio753を会場として医療機関連携型認知症カフェ「オレンジカフェにっぽりんぐ」を開催しています。

この研修会は、にっぽりんぐをはじめ認知症カフェに関わる当事者、家族、専門職が、認知症カフェの可能性や役割を発見する機会にしたいとのコンセプトを基に企画しました。

研修会当日の基調講演はNPO法人Dカフェnet代表理事の竹内弘道さんが講師を務めました。竹内さんは、母親の介護と並行して東京都・目黒区で20年以上に渡り家族会を運営し、さらに自宅を開放して認知症カフェを続けてきました。講義では「専門職に限らず、地域の中にいるさまざまな人をつなぐ。こんなことをやったら、おもしろいのではないかと言うアイデアを実践している」など分かりやすくお話しいただきました。

このほか、あべクリニックの職員からフラワーアレンジメントや絵画を取り入れたプログラム運営についてなどの活動報告を行い、最後は認知症疾患医療センターの医師も加わり、登壇者5名でディスカッションを行いました。

参加者からの質疑応答では「認知症カフェの運営をはじめたが、なかなか集客がうまくいかない」といった質問が出ました。そのアドバイスとして、講師の竹内さんから「自身が運営してきたDカフェの場合は、口コミでネットワークが広がったり、行政の保健師さんとの連携が効果的であった」と、ご自身の経験談を語ってくださいました。

当研修会の参加者アンケートでは、「Q.今日の研修会は役に立ちましたか?」の問いに対して、「とても役に立った」52%、「役に立った」42%、「Q.本日のような認知症カフェに関する研修会があれば、また参加したいと思いますか」の問いに対して、「参加したい」87%でした。

今後もあべクリニック認知症疾患医療センターでは、にっぽりんぐの参加者をはじめ、地域のみなさまのニーズを受け止めながらながら、「学び合いの場」をつくって行きたいと思います。

認知症にならないための暮らし方

2017年7月24日

ダンボの会フォローアップ講座

平成29年7月20日(木) 14:30~16:00
場所:日本総合医療専門学校
参加者:ダンボの会会員、荒川社会福祉協議会 約70名

講義テーマ
「認知症にならないための暮らし方」

講師:あべクリニック認知症疾患医療センター 副センター長/ソーシャルワーカー 近藤康寛

講義内容
1.昔×現在×未来の認知症を感じる
2.認知症の基礎を学ぶ
3.認知症にならないための暮らし

傾聴ボランティアグループダンボの会主催によるフォローアップ講座(学習会)が開催され、当センターの相談員が講師を務めました。

今までの研修会や講演では、認知症ケアや医療、制度に関することなど「認知症になってからどうするべきか」という視点でのお話をする機会が殆どでした。今回は認知症になる前の「予防の視点」を中心にお話をさせていただきました。参加者の皆さんがどんな反応をされるのか楽しみに講義に臨みましたが、当日は、「へぇーっ」「わっはっは」「ふっー」という、驚き、笑い、安心の反応が会場全体に響き、とても講義しやすい雰囲気を作ってくださいました。さすが傾聴ボランティアさんだと改めて関心しました。

世界における認知症の研究は日々進んでいます。認知症のメカニズムが徐々にわかってきていますが、わからないことがまだまだあるのも認知症の実情であることをお伝えしました。そういった状況の中で、現時点でわかっている「正しい認知症の予防」を生活の中に取り入れ、前向きに暮らそうとする姿勢そのものが、一番よい認知症予防だと思います。

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