荒川区 医療連携会議(講演会)

平成28年5月26日(木)14:00~16:00
会場:荒川区役所
受講者の所属:
薬剤師会、ケアマネージャー、医療機関、地域包括支援センター、老人保健施設、認知症地域支援推進員、訪問看護ステーション、区役所福祉部など
受講者数:福祉・医療関係の専門職 151名(区の職員含む)

講義テーマ
「地域連携型認知症疾患医療センターについて~事例を交えて、センターの具体的取り組み~」
講師:医療法人社団 讃友会 あべクリニック
東京都認知症疾患医療センター 副センター長/精神保健福祉士 近藤 康寛

【主なプログラム】
1.あべクリニックの紹介
2.認知症NEWS 
3.荒川区のNEWS
4.認知症疾患医療センターの機能と役割
5.ケース事例1<受診拒否>グループワーク
6.ケース事例1<受診拒否>具体的対処法の解説
7.ケース事例2<徘徊>グループワーク
8.ケース事例2<徘徊>具体的対処法の解説

平成28年度第1回医療連携会議において、当センターの専従相談員(精神保健福祉士)が講師を務め、専任相談員(看護師)も出席しました。

荒川区福祉部高齢者福祉課から、今回の医療連携会議は過去最大の参加者数という報告があり、福祉・医療にかかわる専門職の認知症に対する意識が高まっていることを改めて実感しました。

講義の前半は認知症疾患医療センターの機能と役割をテーマに、地域の関係機関や施設と具体的に連携した業務実績をご紹介しました。

後半は、受診拒否と徘徊の2つのテーマを取り上げ、実際に当センターが対応したケース紹介を通じて、地域の専門職としてどう対応し、連携して行くべきかをグループワークを通じて学び合いました。

今後も専門職の皆さんが地域で当事者やその家族のために存分に活躍できるよう、当センターは積極的に連携して行きます。

<回収したアンケートの内容(回収分113枚)>
受講者から寄せられたアンケート内容の一部をご紹介させて頂きます。

受講者Aさん<薬剤師会>:内容が濃く非常に勉強になった。グループワークで話し合う時間がもう少し欲しかった。

受講者Bさん<薬剤師会>:事例を通じて、多職種が連携して解決して行く事の重要性が理解できました。

受講者Cさん<医療機関>:認知症による問題行動がある方に対しても、特別かまえるのではなく、「アセスメントに基づく支援」という基本に変わりは無いと理解しました。

受講者Dさん<医療機関>:グループワークを通じて交流ができて良かったと思います。

受講者Eさん<老人保健施設>:他職種との意見交換が行えて参考になった。

受講者Fさん<薬剤師会>:医師が往診してくださることを初めて知りました。

受講者Gさん<訪問看護ステーション>:事例が具体的で分かりやすく、勉強になりました。

受講者Hさん<訪問看護ステーション>:地域連携型認知症疾患医療センターの機能と役割がわかり、荒川区の取り組みもわかりました。

受講者Iさん<ケアマネ>:講義のテンポが良く、退屈せず聞けました。

受講者Jさん<ケアマネ>:地域連携の重要性を認識させられた。

受講者Kさん<ケアマネ>:実例があり、理解しやすかった。

受講者Lさん<ケアマネ>:「わからないからこそ、多職種で連携をとる」との話は、ありがたい言葉でした。

受講者Mさん<ケアマネ>:「対応に正解はない」ということなので、困難事例に直面した時は、他職種と連携して行きたい。

受講者Nさん<ケアマネ>:「ご本人を知る」には一人ではなく、グループで考えて行く事で、より沢山の情報が集まると思います。

受講者Oさん<ケアマネ>:身近な事案で想像しやすかったが、少し内容が多く、進行が早く追いつけない所もあった。

受講者Pさん<ケアマネ>:内容に工夫があり、飽きることなく集中を失わずに受講できた。

受講者Qさん<ケアマネ>:自宅往診から受診につなげる。無理に受診させようとしなくても大丈夫。本人に安心感をもってもらうことが大切ということを学ぶことができました。

受講者Rさん<ケアマネ>:このような研修を通じて、地域の連携の輪を広げて行きたいと思いました。

受講者Sさん<ケアマネ>:地域包括支援センターやケアマネージャーの意見を聞くことができて良かった。

受講者Tさん<ケアマネ>:自分の担当ケースの振り返りができました。

受講者Uさん<ケアマネ>:現場で家族や本人、各事業者さんから色々な点を問われ「早く解決したい」と思ってしまう事が多い。「当事者に合わせ、知ることが大切」と改めて考えました。

受講者Vさん<ケアマネ>:認知症に対するマイナスのイメージだけではなく、プラスのイメージもできました。

受講者Wさん<ケアマネ>:大切な体験を聞かせていただいた。

受講者Xさん<実習生>:とても学びの多い有意義な経験となりました。専門職として、いかに人間力が問われ、対象者の方との信頼関係につなげるかを強く感じました。

受講者Yさん<地域包括支援センター>:いつも話しを聞くとスッキリします。

受講者Zさん<地域包括支援センター>:事例体験談を踏まえて進行したので、聞いていて面白かった。