南千住地域連携推進会議(講演会)

南千住地域連携推進会議(講演会)平成28年12月6日(火) 午後14:00~15:30「南千住地域における精神疾患困難ケース相談会」 講師:あべクリニック東京都認知症疾患医療センター 副センター長/精神保健福祉士 近藤康寛

南千住地域連携推進会議(講演会)

平成28年12月6日(火) 午後14:00~15:30
会場:南千住駅前ふれあい館
参加者:南千住地域民生委員、荒川区のケアマネージャー、認知症キャラバンメイト・サポーター、荒川区社会福祉協議会職員、地域包括支援センター職員など約40名。

講義テーマ
「南千住地域における精神疾患困難ケース相談会」
講師:あべクリニック東京都認知症疾患医療センター 副センター長/精神保健福祉士 近藤康寛

講義内容
⒈統合失調症の基礎知識
⒉認知症の基礎知識
⒊認知症疾患医療センターの活用方法
⒋グループワーク「困難ケースをみんなで検討しよう」
⒌メッセージ

南千住東部・西部地域包括支援センターの主催で、南千住地域の高齢者に関わる方々の交流を深め、様々な場面で協力できるようなネットワークづくりの機会として地域連携推進会議が開催されました。

今回は、南千住認知症キャラバン・メイト連絡会「M²サポ会(えむさぽかい)」研修会と共催し、認知症を始めとする精神疾患にかかわる困難ケースの対応を参加者みんなで考え、学ぶ時間になりました。

当日は、講義開始前から会場は交流の雰囲気で賑わっていました。
参加者一人ひとりの精神疾患に対する印象や経験を振り返りながら、現在医療機関で行われている治療やケアに照らし合わせながら、会場みんなで確認をしました。

グループワークの時間では、グループのファシリテーターを進行役に決めて、もし、自分が困難ケースの相談を受けた時、どんな葛藤や課題があるのか?その時どんな行動をするのだろうか?それぞれの立場や職種を超えて、グループ単位で自由に意見交換を行っていただきました。

グループワーク後のファシリテーターの発表では、困難なケースの場合、
①キーパーソンの存在が重要
②本人の意思を理解できる人が必要
③家族介護の限界の見極めが大切
④専門職のサポートが不可欠
⑤まずは地域包括支援センターに相談する
などの意見が報告されました。

限られた時間の中では、まだまだ検討しきれないことが沢山あったようですが、様々な立場や職種が同じテーマを話し合うことの効果や意味を各自が感じていたようでした。

今後も当認知症疾患医療センターは、認知症だけではなく、精神疾患を抱えた方が高齢化した際の症状やケアについてなど、幅広い視野で普及啓発活動を行っていきたいと思います。

何より、地域のつながりを積極的に広げることが、困難を抱えた当事者やそのご家族を支えることに役立つと考えています。

こうした地域連携の機会を、認知症疾患医療センターはこれからも大切にして行きたいと思います。 

あべクリニック近藤

<受講者から当日お寄せいただいた感想>
・本日のように専門家からのお話がありがたい。
・近藤先生は A か B はどちらかと聞いてくださいましたが、先生はどちらを選ばれるか伺いたいと思いました。
・事前アンケート結果のコメントがすごくよいので今度はケーススタディとして代表的な事例をとりあげて討議したい。
・事前アンケートの温かいコメント読みました。これからも頑張ります。
・とても参考になりました。とてもわかりやすかったです。
・研修会とても勉強になりました。
・とりあえずそれぞれの方達との顔合わせ、どんな方々がいるのか、今日はとても良かったです。
・統合失調症はかんたんに精神病でかたづいていたと思ったがいろいろあると思った。
・とても勉強になりました。又、今後共色々な体験の話を聞きたいと思います。(自分が担当している 地域は高齢の方が多い為)
・今後の参考になるお話しを聞けてとても良かったです。有難うございました。
・これからも勉強したいと思いました。