町屋 スーパーバイズ研修「面談の基本技術」

<研修の概要>
会の名称 :町屋地域包括支援センター スーパーバイズ研修「面談の基本技術」
日時 : 令和7年7月14日 14時~16時
場所 : さくら館(町屋地域包括支援センター)
登壇者:講師 あべクリニック 東京都認知症疾患医療センター 副センター長 近藤 康寛
講義内容:「面談の基本技術」〜「また相談したい」と思われるかかわり方〜
対象者:地域包括支援センター、見守りステーション職員など
主催者:町屋地域包括支援センター

受講者の感想から、「早く解決したい」という気持ちが先立ち、相手の話を十分に聴く前に提案してしまう場面があることが見えました。面談の初期段階では提案を控え、相談者が自分の思いや課題に気づけるよう寄り添う姿勢を意識しましょう。また、「当事者ファースト」が実践できているかを確認する習慣も大切です。事例検討や振り返りで「その人のペースや希望に沿っていたか?」と問い直すことを続けてほしいです。研修や実務で見つけたウィークポイントは反省で終わらせず、具体的な行動目標に落とし込み、 一定期間後に振り返る仕組みを作ると改善が定着します。さらに、ロールプレイや同行観察、フィードバックを通じて、日常的に面談技術を磨きましょう。支援は「答えを渡すこと」だけではありません。相談者が自分の状況を整理し、理解を深められる関わり方を身につけることが、長期的な支援力につながります。

/ 講師 近藤

 

<受講者の感想>(一部抜粋)
• 沈黙が苦手で、つい破ってしまう自分に気づきました。今後は意識して改善していきたいです。
• ロールプレイで皆さんの高い技術を実感しました。ボディランゲージや笑顔の大切さを学び、面談に生かしたいです。
• 4月から包括に勤務し、右も左もわからない中で参加しました。話の組み立て方や具体的な聴き方を学べ、とても勉強になりました。
• 目を合わせすぎる癖や、話を聴きすぎて相手を疲れさせてしまう自分に気づきました。時間を区切る視点を持ち、適切に対応したいです。
• 「当事者ファースト」を押しつけていた自分を反省しました。相手のペースを尊重し、信頼関係づくりを意識していきたいです。
• サービスを思い浮かべながら聴く傾向がありましたが、まずは信頼関係を築くために話を聴くことを大切にします。効果的な質問の力も学びました。
• 「反映」が苦手で、相手の意図を掴むのに苦労しました。ただ皆さんのやり方から多くの気づきを得られ、語彙力の必要性も痛感しました。今後さらに学んでいきたいです。
• 勤務10年で初めてこのような研修に参加しました。これまで感覚的に学んできたことを言語化して整理でき、とても有意義でした。基本をまとめ直していきたいです。
• 相談業務は次につなげることが大切ですが、まずは「ここなら相談できる」と感じてもらうことが重要だと再確認しました。今日の研修で基本の大切さを学び、私自身も沈黙が苦手で解決に急ぎがちな点を見直しました。1回で全てを引き出そうとせず、積み重ねて相手を知る姿勢を持ち続けたいと思います。